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2015年 07月 28日

実験と裏テーマ。

晴れ。これぞ夏。
あの台風騒ぎがどこへやら。

お店は通常営業に戻る。
あれからまだプルースト時間が続いている。
東京に戻られた楠瀬さんから会を終えての追記が
送られてきた。
今回はイベント当日も資料を急遽作成して下さり、
この考え続ける胆力に圧倒される。
ようやく後処理が少し落ち着いて、振り返る余裕が出て来た。

初めての「公開読書会」というイベント。
個人的には実験だった。
まずはそれに乗って下さった皆さま、ありがとうございます。
これまで朗読会や、企画展、森田さんの「数学の演奏会」、
そして昨年末から地道に続けて来た「読書会」など
いろいろやってきて、そこで学んだことを今回のイベントで
全て出し切れたような気がしている。
これまで出会った人たちのおかげで、
これまでのことが繋がって実を結んだような、
貴重な夜になった。

「小説」をテーマに何か企画をしてみたいなあと
ずっとお店を始めたときから考えていて、いろんな事情が
それを許さなかったけれど、ようやく出来るかな、というより
今しないとな、と
ふと思い立ったことからスタートした。
いつものごとく周りが大変だったと思うけれど。。

イベントの夜は期待以上の内容だった。
楠瀬さんのお話が参加者にいろんな考え方を投げかけて、
それぞれが深く「小説」ついて考えた時間だった。
進行の高橋さん始め登壇者のみなも素晴らしかった。
ジュンクの渡慶次さんも一人でいくつも兼ねてもらって感謝。
スタッフもいつものメンバー。
今回の裏テーマは「皆が主役」。
小さなマドレーヌシスターズも場作りに活躍してくれた。
おかげでフクロクさんのマドレーヌも完売。
また参加者の聞く姿勢に、こちら側も引き出されたところが大きい。
関わった人がみな得るものが多かったよう。
この感想からも伝わってきた。
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作品の『失われた時を求めて』を軸にすごく面白いトピックが
たくさん出て、まだまだ尽きない。
楠瀬さんが手がけた小林秀雄の『学生との対話』からの
引用部分についての話が強くまだ残っている。
“一人の人の中にはたくさんの人がいて、それは分裂なわけだけど
感動するときだけそのたくさんの人が統一される。この小説の最後の部分、
ゲルマント大公邸での午後の集いの中で、主人公は初めて感動したんじゃないか”
“行動しない主人公”や“小説はゴシップの拡大”の話も
参加者の反応も良かった。
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「読むこと」について、そんなに意味を求めなくていいんじゃないの?
という楠瀬さんの言葉に安心した、という参加者の声も。
本作りについての話も普段なかなか聞けない裏話も楽しんでくれた様子。
参加された皆さん、今頃プルーストを満喫されていることでしょう。

次回、もしかするとサプライズ読書会もあるかも、
ということでどうぞお楽しみに。
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by suikimama | 2015-07-28 17:03 | OMAR | Comments(0)


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